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純水器の水と水道水の違い|4つのポイントから純水の性質を解説

純水器の水と水道水の違い

純水器で作った純水と水道水を比べてみても、外見上の違いはほとんど確認できないかと思います。

とはいっても、水道水と純水は似て非なるものです。

水道水と純水の違いを比較することで
純水器のメリットや機能、用途に関してもイメージしていただきやすくなります。

さらに、洗車に象徴的にみられるように
純水の特徴を知ったうえでうまく活用することで

生活の質を劇的に高められることもあります。

この記事では、水道水と純水の違いを4点解説します。ぜひ、参考にしてください。

純水と水道水の違いとは?

純水と水道水の違いとは?

洗車用水や工場での機器洗浄用水を作るために使用される純水器は
水道水から純水を作る機器のことです。

「純水」は、具体的に定義されているわけではなく
厳密にいえば純粋器の機種などによって成分などが異なることがあります。

ここでは、「純水=水道水などから不純物の大半を除去した水」として
一般的に純水として扱われている水に共通してみられる特徴と水道水とを比較・解説します。

純水=水道水からイオン成分や消毒剤を除去したもの

純水=水道水からイオン成分や消毒剤を除去したもの

数値などの定義はないものの、純水とはどのようなものかといえば水道水からイオン成分(具体的にはカルシウムやマグネシウムなど)や塩素系消毒剤(トリハロメタンなど)を除去した水です。

主に河川の地下水などの水道水の原水には
イオン成分や細菌などが含まれています。

水道水を作る過程でおこなうろ過によってイオン成分や細菌は取り除かれますが
微量の不純物が残っています。

さらに、安全に使用できるようにするために、塩素系の消毒剤が追加されます。

イオン成分が水の旨味の成分であったり
消毒剤によって水道水を常温で置いておいても安全に飲めたりするなど

これらの「不純物」は必ずしも悪いものというわけではありませんが
洗車や清掃など、不純物が水垢の原因となってしまうケースが、この不純物によるものです。

また、塗料や薬品の原料など一定の品質のものを作るために
不純物が邪魔になってしまう場合などで、純水が使われたりしています。

純水は水道水よりも水本来の性質が強く現れる

純水は水道水よりも水本来の性質が強く現れる

純水は、水が本来持っている性質を水道水よりも強く発揮できるシーンがあります。

水には、ものを溶かす力がありますが、
掃除をするときに水拭きだけではなかなかピカピカにできないことから分かる通り、
水がものを溶かす力には限界があります。

そして、不純物が含まれている水道水は、
ものを溶かす力が水本来の力よりも弱まっている可能性が高いです。

さらに、水道水の困った点としては、
カルシウムやマグネシウム、塩素系消毒剤などが不純物として含まれています。

洗車や清爽の際に水道水の拭き残しがあると、
これらの物質が表面に付着して水垢の原因になってしまうのです。

一方の純水には、以下の特徴があります。

  • 水本来の物を溶かす力が活かせる
  • 不純物が入っていないので、水垢が発生しにくい

この純水の優れた特質に目をつけたのが、最近話題になっている「車の洗車に純水を利用する」ということです。

洗車時の水を流した後の拭き取り作業が、純水であれば不要なのです。

水道水で洗車して拭き取りをしなかったら、水垢びっしりの状態になってしまうのは明白です。
車好きの方からすればありえない状態ですよね?

それが「ウソのように水垢が着かないんです!」

純水の洗車については

「今話題の洗車用純水器!車好きには堪らないその効果を完全解説」

にて詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

純水は電気を通しにくい

純水は電気を通しにくい

本来、水は電気を通しません。

しかし、水道水には不純物が含まれているため電気を通します。
そして、純水は「あまり」電気を通しません。

純水にもごく微量ながら除去しきれない不純物が含まれていたり
空気に触れて成分が入り込んだりすることがあるため
不純物が全く含まれていないわけではない、ということです。

純水器が水道水よりも電気を通しにくいという性質は、水質計に応用されています。

純水器を使用していると、イオン交換樹脂やカートリッジといったろ過をするために
必要な消耗品があり、使用しているうちにだんだんろ過ができなくなってしまいます。

つまり、純水器を通していても
実際には不純物が除去されていない水ということになってしまいます。

水道水も純水も外見上は無色透明の水なので
気が付かないうちに純水ではなくなっていると不都合が生じてしまいますが

電気をどれだけ通しているのかを計測するメーター(水質計)を使用することで
データとして純水であるかどうかのチェックができます。

純水器で作った水は飲用としては使用不可

純水器で作った水は飲用としては使用不可

ミネラルウォーターや浄水を飲む方も増えていますが
水道水はおいしく飲める水です。

一方の純水器で作った純水については、飲用不可です。

「水道水独特の匂いの原因である消毒剤が除去されているから、純水はおいしいはずじゃないの?」

と考えられる方もいらっしゃるかと思いますが
純水がおいしく飲めない理由には以下の2点の理由が関係しています。

    1. 純水には、水の味をおいしくするミネラル成分が含まれていないため

「ミネラルバランスからの飲料水の水質評価に関する研究」(日本水処理生物学会誌)の発表によると、カルシウム・カリウム・二酸化ケイ素(シリカ)が水のおいしさに密接に関係しています。特に、口当たりの柔らかさに影響するカルシウムは、水道水における含有量も多く、味に大きな影響を与えています。

純水では、これらのイオン成分の大半が除去されているため
水道水に比べて味気ない、おいしくない味になってしまいます。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswtb1964/21/2/21_2_19/_pdf

    1. 純水には殺菌作用のある成分が含まれていないため

水の嫌な匂いの原因ともなっている塩素系の消毒剤ですが、「安全に飲める」という目的を果たすためには非常に重要な役割を果たしています。塩素系消毒剤が入った水道水は、殺菌作用があるので長時間の保存が可能になるからです。

殺菌作用のある成分が含まれていない純水の場合は
菌が繁殖しやすい水といえます。

例えば、空気中やコップ・純水器のホース・ご自身の手や口など
いたるところに細菌がいるので、短時間でも一気に菌が繁殖してしまう可能性は否定できません。

結果的に、お腹を壊してしまう可能性があります。

従って、純水器の水はあくまでも

  • 電子部品や精密機械の洗浄水
  • 精密な実験や分析
  • バッテリーの補充液
  • 洗車
  • 清掃

これらのために使用すべき水であり、飲むべきではありません。

まとめ

水道水と純水器の水は
全く異なる性質のものであることが理解していただけたのではないでしょうか?

純水の水道水とは異なる性質や特徴によって、
洗車や清掃、加湿器用水、精密な実験・分析など

水本来の力が要求されるさまざまな場面で
水道水ではできない働きや効果が発揮されています。

特に洗車については以下のメリットがあります!

  • 不純物が車に付着しないので清掃の際に拭き取りをしなくてもそのままかけ流しただけでピカピカになること
  • 今まで大変だった洗車した後の拭き取り作業が不要になり、作業の時短になること
  • 車にとっても乾拭き時のキズ予防になること

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