井戸水を純水器に使ってもいいの?井戸水と水道水の違いを解説
普段、生活用水として家庭用の井戸水を使用しているご家庭では、次のような疑問も生じるかもしれません。
「井戸水を純水器に通せば、純水を作ることはできるの?」
結論を言えば、純水器を通せば井戸水であっても不純物を除去することができます。
ただし、水道水を使用したときのように品質の良い純水ができるとは限りません。
今回の記事では、純水器を使って井戸水から純水が製造できるか否かについて解説します。
井戸水からでも純水は作れるの?
国土交通省の資料によると、水道の普及率はだいたい95%程度です(例えば関東の水道普及率94.5%)。
水道水の使用が当たり前のように思えるかもしれませんが、水道を使用していない家庭の多くは自家用の井戸水を使用しているということです。
割合を考えると、井戸水を使用しているご家庭はかなり多数に上ることが分かりますが、日本国内の井戸水の水質はどのようなものなのでしょうか?
井戸水から純水を作ることを考える際にも非常に大きなポイントになるため、まずは井戸水の特徴やどのような不純物が含まれているかなどについて解説します。
参考:国土交通省
井戸水は安全なの?
一般的に、井戸水は「水質が安定していて、おいしい水が多い」といわれます。
特に、地下の比較的深い位置からくみ上げる地下水は水質が安定しやすい傾向が見られます。
ただし、安全面について水道水と比較をすると必ずしも安全とは言い切れません。
水道水は、成分が水道法にて細かく定められています。
大腸菌などの人体に悪影響を及ぼす影響のある物質だけではなく、人体にとって有害であるとは限らない一般細菌や各種ミネラルについても細かく基準値が設定されており、安全に使用できるように科学的に調整されています。
さらに、一般的には「カルキ」と呼ばれますが、塩素系の消毒剤を使用することで殺菌して保存性も高めています(塩素系消毒剤が含まれていない場合、空気中など外部から細菌が混入した場合に繁殖してしまいやすいため)。
しかし、井戸水の場合はこれらの水道法の管理がされるわけではないため、水質は水源の土壌によって左右されることになります。
環境省が指定している「日本の名水」に選ばれた水源にさえ、大腸菌が発見されるなど、必ずしも水質が安全であるとは言い切れない側面があります。
普段、飲んだり生活のために使用したりしていて問題がなかったとしても、水道水のように安全性が高いとは言い切れない点に注意が必要です。
純水って何?
この記事では、井戸水から純水を作っても問題ないかどうかについて解説しますが、そもそも純水とはどのような水のことなのでしょうか?
純水は、普段私たちが飲用水として使用する水道水やミネラルウォーターとも大きく異なり、主に医療用や工業用などで使用されるお水のことです。
「医療用」「工業用」といえば、あまり身近ではないように思われるかもしれませんが、精製水の用途はとても幅広いものです。
そこで、純水がどのような水なのかをイメージしていただくためにも、主な純水の用途について簡単に解説します。
(主な純水の用途)
- 洗車用水・・・水拭きの後に乾拭きをしなくても、水滴の痕が残りにくい。ウォーターデポジットやクレーター対策になる
- アロマ用水、美顔器用水(家庭用・エステサロン用)・・・スケールができないため、機器の目詰まりを起こしにくい。(多量に摂取すると皮膚や健康にデメリットになりうる塩素系消毒剤が除去されているため美容や健康に意識の高いユーザーから支持されている)
- 精密な機械の洗浄・・・機械洗浄の際に、機械の働きに影響を及ぼすような不純物が除去されている
- 塗料の希釈用水として・・・不純物が除去されているため、安定した品質で除去することができる
- 手作り化粧品として・・・保湿成分とブレンドすることで、手作りの化粧品として純粋を使用する方が増えている
以上のように、工場や医療現場だけではなく、個人の方にとっても精製水は身近に使用されています。
井戸水を純水器で使ってもいいの?
結論からいえば、純水器に井戸水を使用するのはあまり望ましくありません。
純水器とは、水道水などから不純物を除去して純水を作るための機器のことです。
純水器の仕組みは、ろ過やイオン交換などの方法で、水に含まれる不純物を取り除くというものです。
※イオン交換・・・水に含まれる不純物に化学変化を生じさせ、イオン交換樹脂という樹脂の中に不純物を取り込む方法。
純水器は水道水での利用を前提として作られていることもあり、井戸水を使用した場合には次の問題が生じる可能性があります。
-
- 水道水から作るよりも純度が落ちてしまう
井戸水には元々含まれている不純物の分量や内容が異なるため、水道水から純水を作るときのように純度の高い純水が作れない可能性があります。
-
- 消耗品の交換頻度が高くなってしまう
イオン交換樹脂やカートリッジなどの消耗品の消耗が水道水に比べて早くなってしまう可能性があります。
そもそも、純水器を通しているにもかかわらず、不純物が多く残った水が出来上がったのでは意味がありません。
こうした問題を避けるためにも、純水器には水道水を使用するようにしてください。
どうしても水道水が用意できない時には・・・
ご自宅に水道の設備がなく、井戸水の蛇口しかないときに、どうしても純水を使用したい場合にはどうすればいいでしょうか?
一つの方法として、精製水を購入して使用するという方法があります。
名称は異なりますが、精製水と純水は全く同じものです。
家庭用の純水器を通して作る「純水」と異なり「精製水」として販売されているものはメーカーで作られた純水がパッケージ詰めされているというだけの違いです。
精製水は、500mlのペットボトルタイプのものであればドラッグストアでも販売されていますが、インターネット通販を利用すれば20Lサイズの大容量のものも販売されています。
工場での機械洗浄などの場合はともかく、家庭での洗車程度の容量であれば精製水を購入する方法でも十分間に合います。
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まとめ
純水器を利用する際は、水道水の蛇口と純水器をセットして使用すべきです。
井戸水の場合は、水道水と水質が大きく異なることもあり、必ずしもきれいな純水ができるとは限らないため、基本的には純水器の使用はおすすめできません。
純水器で純水を作る際には、基本的に水道水を使用するようにしましょう。
どうしても水道水の蛇口が用意できない環境の場合は、精製水を購入するのも一つの手段です。
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