純水器が水道水から純水を作る仕組み|水道水の不純物の量も解説
純水器とは、水道水などの不純物を除去して本来の水に近づけた水を作る機器のことです。
純水器については上記のような説明をされることが多いですが、それでもあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
「本来の水って何?」
「水道水には不純物がどの程度入っているの?」
「水道水と純水はどのように違うの?」
といった疑問はとてもシンプルですが、どれも正しく答えるのが難しい問題です。
そして、これらの答えを知ることこそが、純水器を使って水道水を作る意味であり、目的にもなります。
今回の記事では、純水と水道水との違いを中心に、純水器から水道水を作る意味について解説します。
純水と水道水との違いとは?
まずは、純水と水道水との違いについて解説します。
純水と水道水は、外見上はどちらも「単なる水」にしか見えませんが、ちょっとの違いで機能や使い道が大きく異なります。
純水とは?本来の水とはどういうもの?
純水とは、水道水などの原水から不純物を取り除いた水のことを指します。
中学校や高校で学習する化学では、水の化学式を「H2O」であると学習しますが、純水の成分はまさに「H2O」に近いものです。
「水道水はH2Oではないの?」
という疑問を持つ方もいるかもしれませんね。
実際に、水道水の中には、様々な不純物が混じっています。
(水道水に含まれる不純物)
- ミネラル成分・・・カルシウム・マグネシウム・シリカなど
- 塩素系消毒剤
- 一般細菌
濾過をしたり、イオン交換樹脂を用いたりして水道水から不純物を除去したのが純水です。
不純物といえば「悪いもの」というイメージにも聞こえますが、水道水には水道水のメリットがあります。
従って、それぞれの特徴を知り、用途や目的によって使い分けていくことが大切です。
例えるなら、果汁100%のジュースと果汁10%のジュースとの違いのようなもので、どちらが良いというものではありません。
水道水と純水の特徴とそれぞれの使い道
水道水と純水との特徴や使い道について解説します。
(水道水)
特徴・・・飲用として、あるいは生活用水として使用できるように、水道局にて安全性が管理されています。消毒剤が用いられているため、保存性にも優れており、冷蔵庫内で保存すれば数日間程度飲用として使用することも可能です。
ただし、塩素系消毒剤は多量摂取すると、健康や美容にとってデメリットになることがあります。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、水垢の原因になってしまうこともあります。
(純水)
特徴・・・水道水から不純物を除去した水です。水の働きを邪魔する成分がないため、不純物の働きが邪魔になってしまう場面で多く用いられます。例えば、カルシウムやマグネシウムが水垢の原因になってしまうことのある洗車や成分に影響を与えてしまう恐れのある精密な工場用機器の洗浄などに用いられています。そのほか、美容や塗料の希釈、加湿器用水、医療用水、美容サロンなど非常に幅広い用途で、純水が用いられています。
→純水(精製水)の使い道については「精製水の使い道!3つの用途からわかるメリットや魅力」の記事にて詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
また、生活用水など多量に水を利用する場合には、経済的な観点から通常水道水が使用されます。
水道水の不純物の量と純水器の仕組み
不純物の有無の違いとはいっても、純水と水道水が全くの別物であることはなかなかイメージしづらいのではないでしょうか?
外見上は、水道水に不純物が含まれているようには見えないものです。
そこで、この章では水道水に不純物がどの程度含まれているのかをイメージするために、簡単なイメージを紹介します。
そして純水器が水道水からどのように純水を作るのかについて簡単に解説します。
水道水には不純物がどのくらい入っているの?
上述の通り、水道水には不純物が含まれており、純水とはその不純物を除去した水のことです。
では、水道水にはどの程度の不純物が含まれているのでしょうか?
実は、水道水とはいっても、原水の水質によって少しずつ成分が異なるため、日本全国で同じ成分というわけではありません。
従って、あくまでもイメージしていただくための例えではありますが、50mプールで例えると次のようになります。
- 水道水:不純物の量はドラム缶2本分
- 純水:不純物の量はコップ1杯分程度
純水に関しても明確な基準が決まっているわけではないため、純水器の選び方によって純度は異なります。
しかし、ドラム缶2本とコップ1杯を想像すると、その不純物の量の違いにびっくりされるのではないでしょうか?
※純水にも不純物が含まれるの?
「純水」であるにも関わらず不純物が含まれていることに驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、物理的に水の不純物を0にすることは不可能であることや、空気中にも細菌や二酸化炭素などが含まれているため、どのような装置であっても完全な純水にはなりません。
※純粋器がドラム缶2つ分の不純物を除去するところをイメージするととても大変なことのように思えます。
しかし、純水器は水道水からの不純物除去を想定して作られているため、水道水を使用するようにしましょう(井戸水などを利用した場合、純度が落ちてしまう可能性があります)。
純水器が水道水から不純物を除去する仕組み
純水器は水道水からどのように不純物を除去するのでしょうか?
仕組みを本格的に解説すると少しややこしい話になってしまいますが、簡単に説明すると濾過とイオン交換という方法により不純物を取り除きます。
イオン交換とは、水道水に含まれる不純物を化学的に変化させるイオン交換樹脂という物質の働きにより不純物を除去する方法のことです。
→イオン交換樹脂は、純水を作る際に水道水の不純物を取り込みます。
そして、イオン交換樹脂が不純物を取り込める量には限界があるため、使用量などによって交換が必要です。
純水器の仕組みについては「純水器の仕組みから学ぶ|不純物のデメリットと除去方法」の記事に詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
まとめ
純水器とは、水道水から不純物を除去する機器のことです。
純水と水道水は役割や使い道が大きく異なります。
(純水)
不純物が邪魔をしないため、水本来の働きが期待できます。
洗車や機械の洗浄、アロマ用水、美容サロン・エステ用機器に使用する水、塗料の希釈、医療用水など
(水道水)
飲用水や生活用水として安全に使用できます。
50mプールに例えると、水道水にはドラム缶2つ分もの不純物が含まれていることになります。
純水器は、ろ過やイオン交換という仕組みを使って水道水から純水を作る機器です。
最後に、おすすめの純水器を紹介します。
純水器を使用したときの純度は、純水器の機種によっても異なります。
また、価格やアフターサービスについてもメーカーによってまちまちです。
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