純水器とは何か?用途・メリット・製品情報を解説
数年前まで、純水器といえば工場での用途が大半を占めていました。
しかし、最近は
- 健康
- 美容
- 自動車
- ガラス製品の洗浄用
など純水(精製水)が幅広い用途で注目を集めていることに伴い
ご家庭で純水器を使用される方も増えています。
そこで、改めて
- 純水器とはどのようなものか?
- どのように利用されているのか?
ということを紹介したいと思います。
この記事を通して純水器についての理解を深めていただき、用途や役割について理解していただけたら幸いです。
純水器とは?何のために使用するの?
最初に純水器とは何なのか?
どのような用途で利用されているのか?
ということを紹介します。
まず、純水とは何かをかみ砕いて紹介した後に、原理・仕組みについても解説しているので
この章を読んでいただければ純水器の概要を大方、理解していただけるかと思います。
純水器が作り出す純水(精製水)とは
純水器とは、ご家庭や工場などで手軽に純水を作れる機器のことです。
ここで、そもそも「純水が何か?」ということを理解しておく必要があります。
先に結論をいうと
純水とは、水道水などの原水からイオン(水に溶けたミネラル分のこと)や
塩素系の消毒剤などの不純物を取り除いた水のことです。
「不純物が除去された純粋な水」という意味で「純水」です。
純水には、以下のような特性(特徴)があります。
-
- 機器類の故障のリスクを軽減
水道水を機械(工業用の機械やアロマディフューザーなど)に使用したり、洗浄用水として使用したりすると、水に含まれる不純物が蓄積して機械を故障させてしまうリスクがあるが、そのリスクを大きく軽減できる
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- 水垢が着かない
清掃用として使用した場合、不純物が除去されているので後から乾拭きをしなくても水垢が残らない。
(→ガソリンスタンドで洗車をする必要がなくなる、拭き取り不要なため家庭での洗車や窓・ガラスの清掃が圧倒的に楽になる)
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- 水道水よりも水が本来持っているものを溶かす力が発揮される
水には、ものを溶かす力があります。清掃時には、汚れを溶かして浮かび上がらせてからふき取ったり擦り取ったりしますが、不純物が除去された純水は、水道水よりも水本来の性質を生かせることが期待できる。
-
- 物質本来の性質を活かすことができる
塗料や科学実験用の液体を作る場合の培養液として使用するとき、不純物が除去されているので、不純物の入っていない水分で希釈したり、薬品を作ったりできる
純水器は、名称が似ていることから純水器と混同されることがありますが、そもそもの目的が全く異なります。
※浄水器との違い
純水器と浄水器は不純物を除去するという点では似ていますが、浄水器が塩素系の消毒剤などを取り除いて水道水をよりおいしく飲めるようにするための機器です。不純物の大半を除去して純水をつくる純水器とは役割が全く異なります。
純水器の機能、役割
純水(精製水)はECサイトやドラッグストアなどで、500ccのペットボトルサイズから
20Lの容量のものまで、気軽に購入することができますが
大量に利用する方にとっては、毎回購入するのは大きな手間になります。
また、例えば工場での大型機器の洗浄やご家庭での自動車洗浄などの際には
毎回ボトルを持ち運びするのが手間に思われることもあるでしょう。
そのような悩みを解決してくれるのが、純水器です。
純水器とは、現在のご家庭や工場の水道に装着するだけで純水を作れる機器のことです。
純水器は、初回に本体を購入する際に費用がかかりますが
その後は基本的にはカートリッジの価格と水道代のみの支出で済むので、経済的になることが最大のメリットです。
やや大型の装置なので、精製水のようにドラッグストアでは販売されていませんが
ECサイトなどで日本全国どこからでも購入できます。
→純水器を専門に扱っているインターネットサイト「純水器.com」は
ご家庭用や工場で利用しやすいタイプのカートリッジ純水器を専門的に扱っているサイトです。
純水器を購入するために必要な情報がていねいに紹介されているので
初めて純水器を購入する方にも特におすすめです。
また、自動車洗浄の目的で使用されることも多いことから
カー用品ショップにて自動車洗浄に使用する目的で純水器が販売されていることもあります。
純水器は大量に純水を必要とする方に特にメリットが大きいので
洗車や工場での機器の洗浄のために必要とされるケースが大半です。
純水器の原理
家庭や工場の水道に、機器を取り付けるだけで純水が作成できるには
どのような原理・仕組みがあるのかご存知でしょうか?
カートリッジ型純水器の原理を一言で説明すると
イオン交換樹脂によって、水道水に含まれる不純物をろ過することによって純水を作り出しています。
イオン交換樹脂とは、水の不純物を水の成分である「H(水素)」や「OH(水酸化物)に変化させる物質のことです。
つまり、イオン交換樹脂に通過させることで水道水の不純物が全て、純水の原料に変身するという原理です。
従って、純水器を通常利用する際には電力も必要とせず、安定した環境で機器を取り付けられれば使用できます。
(ただし、純度をチェックするために必要な水質系などの周辺機器で電源を必要とする場合があります。)
また、注意点としては純水器のカートリッジ(イオン交換樹脂)は消耗品だということです。
交換のタイミングは、水質や使用状況などによって異なり、導電率計やTDS計で計測してイオンが除去されているかどうかをチェックしながら判断します。
また、純水器を使って井戸水や海水をろ過することもできます。
ただし、純水器は水道水での使用を見越して作られているため、水道水以外を使用した場合はカートリッジの交換時期が早まるなどの違いが生じる可能性があります。
純水器の仕組みについては
にて詳しく解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
純水器はどんな機器?設置方法は?
続いて、具体的に純水器がどのような機器なのかについて詳しく掘り下げていきます。
機器の概要と併せて把握することで、実際に会社や工場で利用いただく場合のイメージを膨らませていただけるかと存じます。
純水器の種類
純水器の購入を検討する際に考えなければならない点の一つに、純水器の種類(サイズ)があります。
純水器のサイズは
- 時間あたりにどれだけの純水を使用するか?
- どの程度の頻度で純水を使用するか
といった要因から決定されます。
サイズによって、純水器自体の大きさや価格が大きく異なるので
ムダを生じさせずにストレスなく使用するには最適なサイズの純水器を選びたいものです。
サイズの選び方についての目安を一点紹介します。
もし家庭での自動車の洗浄用、あるいは工場での比較的小型の機器の洗浄用として
純水器を検討されているなら、10L前後のものが利用しやすいです。
当社製品「カートリッジ純水器 本体 CP-10 【型番】CP-10」では、水道の蛇口を最大限に開いて1分間でちょうど満タンになり、その後水道から給水しながら使用し続けることができるので、ちょうどホースを使用するような感覚で利用できるためです。
以上が目安ですが、どの機種を選んでよいか迷うときに一番手っ取り早い方法は「わかっている人に聞く」ことです。とはいっても、純水器の場合、詳しい人が少なく、メーカーのホームページを見ても、どこに、どのように問い合わせればよいのかわかりにくいのがネックです。
そんなときに頼りになるのが、「カートリッジ純水器.com」のカスタマーセンター。専属のオペレーターが純水器に関するあらゆるご相談について対応しています。
カートリッジの容量や機器のサイズ、購入方法など、不明な点や迷っていることがある方は、気軽に問い合わせをされてみてはいかがでしょうか?
コールセンター:0120-119-957(平日9時~18時)
純水器の設置は安定した水平な場所へ|特別な器具は必要なし
純水器の設置に特別な器具などは必要なく
給水側と排水側をそれぞれ接続用の配管や金具で留めるだけでOKです。
当社の純水器を一般的な水道に取り付ける際には
特別な金具や配管も不要なので、スムーズな取り付けが可能です。
注意点としては、足場が水平で安定した箇所に設置すること
多少水漏れしてしまうリスクがあるので、床が濡れても良い箇所に設置することです。
使用説明書やWebの解説を確認して、正しく接続するようにしましょう。
エア抜きなど使用前にやっておくこともあるので、説明書の手順に沿って必要な作業を進めていただくとスムーズです。
まとめ
家庭や工場の蛇口の水から、簡単に純水(精製水)を作ることができえる機器が純水器です。
容量にもよりますが、純水器は比較的コンパクトで
一般のご家庭でも洗車用などの用途で使用されることが増えてきました。
※ガソリンスタンドで洗車をする手間が省けるだけではなく、洗剤やワックスを使用せずに自家用車を洗車できることから、環境面での負荷が少ないというメリットもあります。
工場での機器の洗浄や自動車の洗浄などで、継続的に純水が必要な方はぜひ、純水器の購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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